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現役ハウスメーカーの営業が選ぶ、おすすめの外壁2選!それぞれのメリット、デメリットをしっかり把握しよう(^^)/

  • 2022年1月12日
  • 2022年3月6日
  • 外壁
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こんばんは。ともどらです。

本日は、「新築を建てる時」や「リフォームをする時」に、
必ず悩むであろうポイントの一つである、
「外壁選び」について語っていきます。

外壁選びは慎重に

外壁は、家を形成する部材の中でコスト割合も高く、
また後々のメンテナンス費用にも大きく影響する部材なので、
是非慎重に選びたい所です。

これからお家づくりを始められる方々にとって、
外壁選びに対し、どのようにお考えの方が多いでしょうか?

  • メンテナンスが気になる方
  • デザインにこだわった外壁を採用したい方
  • とにかくコスパ重視な方

勿論、考えや価値観は人それぞれです。
しかし、まずは「世の中にはどのような外壁があるのか」を知り、
また「それぞれの外壁にはどのようなメリットやデメリットがあるのか」、
それを知ってからでも、外壁の種類を決定するのは遅くないと思います。

何事も思い込みによる、猪突猛進は良くないと思います (;^ω^)

外壁にはどんな種類があるのか?

では早速どのような外壁の種類があるのか、
まずは「筆者がおすすめする外壁2選」のラインナップを見ていきましょう。

①サイディング

言わずと知れた定番中の定番外壁です。

おそらく今の日本では、一番流通度が高いのではないでしょうか?
大手外壁メーカーである、LIXILの「旭トステム外装」のカタログによると、
国内の新築戸建てで、サイディングが占めるシェア率は80%超えだそうです。


またこれは余談で、筆者の個人的な体感話ではありますが、
特に木造住宅では、サイディングの採用率がより高いように感じます。
これはニアイコールで、
「ローコスト住宅、建売住宅では、サイディングを採用する事が多い」
とも言え、コストを抑えたい方にとっては、
サイディングは最適解の外壁材になるかもしれませんね。

ちなみに一般的には、「サイディング」と表現すると、
セメント質、金属質のものを指す事が多いようです。

【サイディングのメリット】

■初期コストが抑えられる

まずはサイディングの強みといえばこれでしょう。
とにかく費用を抑えたい方にはうってつけの外壁材です。
勿論、ただ安いだけではなく、耐水性、耐天候性に優れた、
コスパ抜群の外壁材と言えます。

そもそもサイディングとは何か、一言で言ってしまえば、
「工場で生産される板材」です。

工場で一度に大量生産される事もあり、
初期費用が他の外壁材に比べ安価で抑えられます。

■品質が安定する

工場生産なので、安定した品質が約束される事も、
一つのメリットと言えるでしょう。

■職人の技術に左右されづらく工期も短い

タイルや塗り壁工法に比べ、工期が短く済みますし、
外側から外壁材を貼り付けていくという単純な工法の為、
表現は失礼ですが、施工難易度は低め。
施工品質が職人さんの腕に左右されづらい工法になります。

■種類やデザインが豊富

後ほど下の方でも解説しますが、とにかく種類やデザインが豊富で、
きっとあなた様好みのデザインに出会えること間違いなしです。

【サイディングのデメリット】

■メンテナンスコストが高い

あくまで「タイルと比べると」という表現にはなりますが、
どうしてもメンテナンスコストが高くなってしまいます。

例えば窯業(ようぎょう)系と呼ばれる、一番一般的なタイプでは、
素材がセメント質と繊維質を混ぜ合わせたものの為、
それ自体には外壁と相性の悪い「吸水性」があり
防水機能を保つには、表面の塗装(塗膜)が重要になってきます。

その塗装(塗膜)が劣化してしまうと、外壁自体が雨を吸収してしまい、
素材そのものの劣化に繋がります。
ちなみにそれをそのまま放置してしまうと、
建物の構造躯体にまで大きな影響をもたらし、大惨事となってしまう事も・・・。(>_<)オソロシイ!

詳しいメンテナンスの内容や頻度、掛かってくる費用については、
また別記事にてご案内させて頂きたいと考えておりますが、
初期費用を抑えられる分、メンテナンスコストが高くなってしまう事は、
サイディングを採用する上で、必ず予め知っておくべき事かと思います。

※ただ最近では技術の進歩により、
サイディングの塗膜性能、シーリング性能も非常に高くなってきております。
中にはシーリング材そのものを不要とした商品もあります。
詳しくはまた別記事にてご案内させて頂ければと思っております。

【サイディングの種類】

ごめんなさい。もう一つだけややこしい事を言います(>_<)
なんと、サイディングの中でも、また種類がさらに細分化されるのです・・・( ゚Д゚)ウワッ

大きく分けて4種類あります。

窯業系(ようぎょうけい)サイディング

トップオブ外壁であるサイディングの中でも、
ダントツのシェア率を誇る窯業系サイディング。
そのシェア率は驚異の70%超えと言われています。

セメントをベースに、繊維質を配合して、窯で板状に仕上げたサイディングです。

■ラインナップが豊富

石目柄、タイル柄、木目柄、塗り壁調など、
とにかく種類が豊富な為、あらゆるデザイン設計に対応できます。

実際にタイル柄や塗り壁調が施工されている現場を見ますと、
大変恥ずかしいお話、現役のプロである筆者が見ても、
パッと見では本家タイルや塗壁と区別が付かない事もあります・・・。(汗)
それ位、クオリティが高いという事です!(焦)

■耐久性(耐震性・防火性)が高い

セメントベースという固い素材を使っている為、
衝撃や揺れに強く、地震に対しての強度も高いといえます。

また防火性能の面も優秀で、単純に火が燃え移りにくい為、
都心部など、密集地でも多く採用されております。

美しい美観の持続性が高い

紫外線から色褪せや変色等の劣化を抑える塗料を用いて、
また、雨水で自動的に汚れを洗い流してくれる「セルフクリーニング機能」が付いているような、
新築時の美しさをより長く持続してくれる機能付のものが人気です。

メーカー、商品種別にもよりますが、10~20年保証のものが主流です。

※とあるメーカーでは、30年保証の商品も出てきておりますが、
保証約款によると、まるまる30年間、満額で保証される訳ではなく、
保証範囲や金額が年々下がってくるような内容になっておりました。
(保証期間の後半の方は、目も当てられないような微々たる内容の保証でした。)

勿論、無いよりあった方が良いものだとは思いますが、
その分初期投資が高くなってしまう事もしっかりと考慮し、
冷静に「コスパは良いのか?」という観点で外壁選びをして頂きたいなと思います。

金属系サイディング

ガルバリウム、アルミニウム、ステンレスなど、金属鋼板の表面材と、
ラミネート紙などの裏面材で、
その間に断熱材を挟み込んだ外壁材です。

既存の外壁の上から施工する「カバー工法」にも対応している為、
新築では勿論の事、リフォームでも採用率が年々上がってきている注目の断熱材です。

■寒さに強い

金属は耐天候性が高い為、
寒暖の気温差で劣化が生じる「凍害」に強いのが、
金属サイディングの大きな特徴の一つです。

寒冷地など、寒暖差が激しいエリアでも安心して採用できます。

■窯業系に比べメンテナンスが少なく済む

基材となる材料が金属の為、窯業系に比べるとメンテナンスが少なく済みます。
耐用年数は20~25年といった所でしょうか。
(耐用年数とは交換目安となる時期を指したものです。)


金属は水も吸わない為、浸水の心配もありませんし、
何よりもシーリング材が不要になる事は、
将来のメンテナンスにおいて、重要なメリットになると思います。

中でもガルバリウム鋼板は錆にも強く、人気です。

■建物への負担が少ない軽量素材

窯業系サイディングの約1/4の軽さで、
建物躯体への負担も少なく、
「=耐震にも有利な外壁素材」
と言えるでしょう。

その為、リフォームでは「張り替え」だけでなく、
既存の外壁の上からそのまま追加で施工する「重ね張り」という選択枝も出てきます。

それぞれの費用の違いや、メリットデメリットについては、
また別記事でご紹介させて頂きます。

■モダンな外観・デザインに相性が良い

金属サイディングを採用される方の大半の理由は、これではないでしょうか?
金属の冷たい雰囲気がモダンでスタイリッシュな外観に相性抜群です。
その特性から、縦張り(目を縦向きに施工)にする方が多い印象があります。

■無機質系だけではないデザインの豊富さ

金属=冷たい無機質のデザインしかないという印象を受けるかもしれませんが、
最近では金属加工の技術が進歩した事で、
金属系サイディングでもさまざまなデザインが選べるようになりました。
なんとレンガ調やタイル調も販売されています。

樹脂系サイディング

アメリカやカナダなど欧米では50%以上のシェア率を誇る大人気の外壁材、
それが樹脂系サイディングです。

文字通り樹脂成型されているので、劣化しにくく、
「薄くて軽い!でも強度もある!」という事で、
日本でも徐々に注目を集め始めている外壁材です。

■超軽量素材

軽量外壁材である金属系サイディングよりも更に軽く、
より躯体への負担を軽くできます。

■塩害・凍害に強い

耐天候性に非常に優れております。
錆びませんし、寒暖差があっても劣化をしません。
その為、潮風が吹く海沿いのエリアや寒冷地でも、安心してお使い頂けます。

また、シーリングを使用しない為、
目地のメンテナンスが不要になるというのは大きなメリットですね。

■メンテナンス費用が抑えられる

色褪せや変色に強い為、長きに渡ってその美しさをキープします。
基本的に塗り替えが要りません。

また、シーリングを使用しない為、
目地のメンテナンスが不要になります。

「メンテンナンスコストが抑えられる」
というのは、サイディングの唯一のデメリットを払拭できる、
大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

木質系サイディング

文字通り、天然の気に塗装を施したサイディングです。
自然素材ならではの質感や温かみがあり、こだわりの外観や雰囲気を演出してくれます。

■天然の木ならではの多彩な表情

あたりまえですが、天然の木なので一枚一枚表情が違います。
内観デザインでもそうですが、自然素材の魅力は既製品では再現できない魅力があります。

この見た目や雰囲気、デザインこそが、木質系サイディングの唯一のメリットと言えます。

■デメリットも多い

木質系サイディングはデメリットも多いサイディングと言えます。

まず木は水に弱い為、水分を含んだ状態で放置してしまうと腐ります。
その為、まめな再塗装などのメンテナンスが不可欠になります。

またそもそも天然木を使用するという事で、
窯業系サイディングなどと比べると費用は格段に高くなります。

②タイル

シェア率は業界で3%程度と低いですが、
見た目の高級感、素材そのものの耐久性を優先ならタイル一択でしょう。

タイルはメリットとデメリットがはっきりしている外壁材と言えます。

【タイル外壁のメリット】

■高級感がある

タイルならではの重厚感は、サイディングの「タイル調」では表現できないものです。
パッと見た時の迫力が違います。
(上の方で申した通り、恥ずかしながら筆者は見分けが付かなかった事もありますが・・・汗)


是非、住宅展示場に足をお運び頂き、サイディングの「タイル調」との違いを肌で実感してみてください。

■タイルというカテゴリの中での豊富なラインナップ

単にタイルといっても、そのデザインは様々。
高温で焼き固めたタイルが繰り出すデザインは、
色の種類の豊富さは勿論の事、目の形やスパン、形状など、
幅広いラインナップが魅力的です。

例えば色だけでも、外観で演出する雰囲気は格段に変わってくるもので、
高級感のあるダークブラウンやブラック系、
ヨーロッパの街並みを連想させるようなレンガ調の明るめのブラウン系、
優雅さや明るさが魅力のホワイト系など、
色を選ぶだけでもつい楽しくなってしまいます。

■耐久性が高くメンテナンスコストが安い

なんといってもタイルの一番の魅力はこれでしょう。
タイルという素材は、鉱物や金属、ガラスなどと同じ、
天然素材から作られた「無機質素材」で、
劣化をしないのが最大の特徴といえます。

ただそのせいか、世間ではよく、
「タイルはメンテナンスフリー(一切メンテナンスが不要)です! ( ゚Д゚)ドヤッ」
と仰る方もみえますが、それは間違いです。

たしかにタイル自体はほぼメンテナンスフリーと言っても過言ではないですが、
下地や目地の部分のメンテナンスは必要になります。

ただそれでも、人気のサイディングに比べてメンテナンスが少なく済むのは間違いないです。
一般的には、タイルのメンテナンス費用は、
サイディングのメンテナンス費用の半額~1/3程度で済むと言われております。

◇メンテナンスに費用と耐用年数の目安

・サイディング  100~200万円程度 耐用年数は20年程度
・タイル 30~50万円程度 耐用年数は40年程度

外壁メンテナンスの詳細については、また別記事でご案内させて頂く予定です。

【タイル外壁のデメリット】

■初期費用が高い

最大のデメリットがこれです。とにかく高い。
メーカーや種類、施工面積(お家の大きさ)等にもよりますが、
例えば私が勤めるハウスメーカーでは、
タイルはサイディングに比べ、200~250万円程度高くなってしまいます。

メンテナンスコストが抑えられる事で、
生涯コストという観点で見れば、タイルの方がお得になるケースもあるかとは思いますが、
「初期費用がいくら出せるか」は人それぞれですので、
ご予算内でタイルが採用可能かどうかをよく考えてみましょう。

■素材そのものが重い

これは施主様にとって直接的なデメリットにはなりませんが、
タイルという素材はサイディングなどに比べ、単純に重い為、
その分建物躯体に負担が掛かります。
人が重たい鎧を身に着けるようなものですね(^^)

だからその分構造が弱くなります・・・と言いたい所ですが、
実際にはその分耐力壁を増やしたり、太い梁を採用したりと、
建築士さんがタイル外壁で弱くなった分、
しっかりと他の部分で補てんした設計をしてくれるはずですので、
そこはご安心頂ければと思います。

強いて言えば、それにより余分な壁が増える事で費用が上がったり、
壁が欲しくない所に必要になるなど、間取りの自由度に影響がでる事がもしあれば、
それは施主様にとって間接的なデメリットと言えるかとは思います。

■職人の技術に左右されやすい

タイルという素材の特性上、職人の腕に影響を受けやすい外壁材と言えます。
施工が悪いと、後で浮きや剥がれが発生したりする事もあり、
それではせっかくメンテナンス費用を抑える為に採用した事が、
本末転倒となってしまいます。

施工をお願いする業者様が、過去にタイル外壁の施工実績が豊富な会社なのかどうか、
しっかりと確認をする必要があると思います。

まだまだある!外壁のラインナップ

塗り壁

「外壁」というより「外部の仕上げ」と言った方が正しいかもしれません。
文字通り、左官の職人さんが一軒一軒手作業で仕上げて頂きます。
独自性が強く、「昔ながらの工法」と言うと少し失礼な表現かもしれませんが、
近年ではあまり見なくなってきた工法かと思います。

塗り壁で主に使用する「ジョリパット」という材料は、
カラーバリエーションは180種類以上、
模様も100種類以上あると言われております。

また下地材で用いる「モルタル材」は、
セメント、砂、水を混ぜたもので、防火性に優れており、
また、表面の仕上げ材自体も防火性が高く、
重量という概念もない為、耐震性にも優れている為、
性能面では非常に優秀な工法だと言えるかと思います。

ただ全てが手作業なだけに、手間も掛かりますし、必然的に工期も長くなる為、
どうしても費用が高額になってしまいます。

また昨今では、左官職人が減ってきているという時代の背景もあり、
費用の高騰に拍車がかかっているようにも感じます。

その他、ひび割れができやすい、凹凸が多いので汚れやすい、
施工品質が職人の技術に大きく左右されるなどのデメリットも多くありますが、
他の外壁材では演出できない、日本の伝統を感じられる独自性に長けた工法の為、
現代でも根強いファンの方も多いです。

まとめ

いかがでしたか?
外壁と一言で言っても、意外と奥が深い事がお分かり頂けたかと思います。

冒頭でも申した通り、外壁選びは「新築時」「リフォーム時」のどちらにおいても、
コスト割合の高い大切なご選択になります。

この記事をお読みいただいた事で、
それぞれの外壁材のメリットデメリットをしっかりとご理解頂き、
あなた様の外壁選びの参考に少しでもお役に立てたなら幸いに思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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