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第一種換気 ダクトレス熱交換換気システム「ロスナイ」 設置位置を決める際の注意点は?

  • 2019年7月20日
  • 2022年3月6日
  • 換気
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こんばんは。ともどらです。

まずタイトルが長くてすみません。汗

今回は第一種換気 ダクトレス熱交換換気システム「ロスナイ」における、

設置位置を決める際の注意点を綴っていこうと思います。

 

そもそも「ロスナイ」とは?

熱交換器(ロスナイエレメント)により、

本来であれば、換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用(熱回収)しながら、

換気を行ってくれるシステムです。

 

約5~8割の熱エネルギーを回収してくれると言われており、

夏季、冬季の冷暖房負荷を低減してくれる為、

非常に省エネ換気として優れている商品と言えます。

 

設置位置なんてどこでも良いのでは?

はい。おっしゃる通りです。

法規上、居室として必要な換気量を満たしさえして頂ければ、

原則、部屋のどこに設置して頂いてもOKです。

 

「じゃあ今回の記事は必要ねーじゃねーか!( ゚Д゚)コラァ」

というツッコミがもれなく入りそうですが、

今回の記事では、勿論、

換気を効率よく行う(ロスナイの力を最大限発揮させる)

という為の、設置位置講座というような意味合いもありますが、それよりも、

施工上、問題のない設置計画をする

という、いわゆる、後になってのトラブル、

「ここには設置が不可能でした!どうしましょう!?」

といった緊急事態に陥らない為の設置位置講座という意味合いの方が強いです。

 

私自身が何度かやらかしてしまったミスを踏まえての実際の経験談なので、

非常に参考になる自信があります!泣

よって、施工業者様(特に新人の方)も必見の内容です。

是非一度、お目通し頂き、楽しいロスナイライフを送りましょう(^^)/

 

講座に入る前の注意点

まず前提として知っておいて頂きたい事としまして、

ロスナイはその性能においては右に出るものが無い位、非常に優秀な換気システムではありますが、

一点、一般的にはデメリットになりうる、大きな欠点があります。それは・・・、

室内機がとにかくデカい!

どれくらいデカいか?

まあ私はよく「プチエアコン」とか「ミニエアコン」なんていう表現でお客様にはお伝えします。

想像してみてください。

そんな、曲がりなりにも、「エアコン」と呼ばれるような機器が、全部屋に付くという悪夢を・・・。

ギャー!(>_<)

 

・・・実際にはこんな感じです↓↓↓↓↓

ねっ?デカいでしょう(;^ω^)

まああえてハードルをだいぶ上げてからお見せしたので、

「あっ、思ったよりは大きくなかった!よかった!」

と思って頂けた事を切に願います(‘ω’)

設置位置を決める際に気をつけるべき10箇条

その1 エアコンとの干渉を避けるべし!

まずは一番初級のお話です。

当然ですが、エアコンが付く予定の位置に、ロスナイを設置してはいけません。

でも案外見落とします。

 

正確に申し上げると、

間取り打ち合わせの段階で、そこまで考慮して設計してくれる営業が少ない

という事です。

 

どういう事かと申し上げますと、

エアコンやロスナイを設置できるスペースが限られている間取りの場合、

例えば建物中央にLDKがあり、北側と南側しか外に面していない場合、

当然、室内壁側(西側や東側)にロスナイの設置は原則できない為、

(厳密には天井裏を通して等、方法は無くはないですが、「ダクトレス」の意味が薄くなります。)

北側か南側に設置する形になるわけですが・・・、

 

一般的にこの間取りの場合、北側はキッチンが来ます。

対面式キッチン(アイランドやペニンシュラ含む)であれば、当然その背面には・・・そう、

キッチンファニチャー(カップボード)や冷蔵庫がきます!( ゚Д゚)

・・・よって、そこにエアコンやロスナイは基本設置できるスペースは無い事が多いです。

そうなると設置は必然的に南側になるわけなのですが・・・。

もうお分かりですね。南側には一般的に何がくるか、そう、

大きなサッシ(窓)がくるのです!( ゚Д゚)

もはや万事休すかと思いきや、よくよく見ると・・・、

一部だけ壁が残っているじゃありませんか!

(構造上、耐力壁としての壁が必要となる事が多い為だと思われます。)

 

もう後は、そこの壁の奪い合いです。

ロスナイとエアコンが喧嘩します。

そこしか自分が設置される術がないわけですから・・・。

「おれだおれだおれだおれだおれだ」

そうならないよう、事前の設計段階にて、よーく図面をチェックしてみて下さいね(^_-)-☆

 

※ちなみに、「サッシ上に設置」という案が考えられますが、

そこには別の落とし穴が・・・詳しくは事項にて!

その2 シャッターボックスに注意すべし!

前項で述べた「サッシ上に設置」という案について、

そのサッシにシャッターがある場合、注意が必要です。

※私が言うシャッターとは、

例えばLIXILのサーモス窓シリーズの「イタリヤ手動」という種類など、

サッシの上に格納されるようタイプの事です。

 

単純なお話、

シャッターボックスがあるせいで、ダクトが通せない(穴が空けれない)のです。

シャッターがあるサッシの上はエアコンもロスナイも設置が不可である可能性が高い事、

予め十分に注意してください。

 

一点だけ!

あくまで今回の事例は、

例えば天井高が2500位で、サッシの上端が2000位の場合を想定してお話させて頂きました。

ハウスメーカー、工務店によって、

お部屋の天井高も違えば、サッシの高さも違うと思いますので、

その辺は誤解のないようお願いします。(;^ω^)

その3 枕元に設置はなるべく避けるべし!

ロスナイには「6帖用」「8帖用」「10帖用」「12帖用」と、

パワーに段階があり、そのお部屋の広さに合った容量と台数を選ぶ必要があります。

 

ここで注目して頂きたいのが、

実際、ロスナイの設計業者に図面を送り、お任せでロスナイ位置の設計をしてもらうと、

例えば20帖のLDKに対し、

「8帖用」「6帖用」「6帖用」の計3台設置の形にて、

ご提案を頂く事が非常に多い点です。

なぜ「10帖用」を2台、ではダメなのか?
それはズバリ・・・
「音」です。
単純に容量の大きい機械は運転音が大きいのです。
ロスナイの設計図面にも、注意事項として、
「」
とあります。
勿論、気になる、気にならないはお人様によって感覚が違うので、
「10帖用」はダメで「8帖用」はOK!
なんて事は全く言えませんが、
特に寝室など、更に言えば枕元に近い位置に設置する場合には、
多少台数が増えてでも、
なるべく容量の低いものを選ぶようにしましょう(^^)/

その4 外観を損ねないように注意すべし!

 

「ロスナイ」もあくまで換気扇。
これまた基本中の基本ですが、
外部の壁には「外部フード」が付くことをお忘れなく(>_<)
色は数種類の中から選べるハウスメーカーさんが多いとは思いますが、
選ぶお色と付く位置によっては、意外な事に、
良くも悪くも、結構外観に影響を与えます(;^ω^)
優先順位はお人様によって違うと思いますので、
中の設計が第一、外は二の次という方はよろしいですが、
外観のデザインや見た目に強いこだわりがあり、
そこが第一優先というような方は十分に注意してください。
例えば、最低限、1階と2階の縦ラインを揃えるだけでも大分と違います。
あと道路側など、外観が良く見える側にはなるべくもってこないように設計するのもポイントです。
「たかが換気扇だろ?大した事ないぜ!( ゚Д゚)コルァ」
と、なめてかかり、適当に設計すると、工事が始まってから、
「こんな所に外部フードが・・・泣」といった事態に陥りますぜ~(-。-)y-゜゜゜

その5 室内機を壁や天井にペタ付けはできない事を知るべし!

ロスナイは換気口が上部にあるという事もあり、メーカーの推奨では、

「壁から〇〇mm、天井から〇〇mmは最低離すようにしてください。」

という注意喚起があります。

勿論多少の微差は構わないとは思いますが、

せっかくのロスナイの高い換気能力を落とさないためにも、

なるべくメーカーの推奨する注意喚起は守るようにしましょう。

 

例えば「その2」でも述べた、例えばサッシ上に設置する場合など、

空き寸法にシビアな計算を要する場面が出てくると思いますが、

そういった時に、

「ロスナイが収まればOK」といった誤解をしないように!

というのがこの項でお伝えしたい要点です。

たしかに物理的にロスナイの本体が収まれば、法規上などは問題がないかもしれませんが、

あくまでロスナイを付ける目的が「快適な換気」である事を忘れてはいけません。

しっかりとメーカーの推奨する空き寸法を確保し、

ロスナイの高い換気能力を存分に生かせる設計をしていきましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
大変優れた換気機能を持つ「ロスナイ」ですが、
設計には要注意という事、十分にご理解頂けましたでしょうか?
「プロに頼んでいるから安心♪」と油断する事なく、
施主としての確認義務を果たすべく、どうかあなた様自身でも、
設置位置には細心の注意を払うようにして頂ける事を願っております。。
そこさえクリアできれば、ロスナイは非常に優れた商材です。
是非快適な換気生活を満喫してくださいね☺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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