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メーターモジュール VS 尺モジュール 結局どっちが良いの!? 徹底比較☆彡

  • 2019年6月21日
  • 2022年3月6日
  • 構造
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こんばんは。ともどらです。

前回予告させて頂いた通り、関連性のある記事を連鎖していくのではなく、

今回の記事からは、その日の仕事であった出来事、学んだ事を軸に、

記事を書き留めていく事に致しました。

(でないと、続かない事が発覚しました(泣))

 

ですので、前回まで、金利やらローンやら資金関係のお話をしておりましたが、

今回のテーマはズバリ!

「メーターモジュール VS 尺モジュール」

でいこうと思います。

(全く関連性がなくて、本当に申し訳ありません(;^ω^))

そもそもメーターモジュール・尺モジュールとは?

 

さて皆さん。

「メーターモジュール」やら、「尺モジュール」やらといった言葉を聞いた事はありますでしょうか?

これはメーカー選びをしていく上で非常に大切な項目になります。

 

「モジュール」とは、建築において設計する上で基準となる基本寸法の事で、

代表的な所ですと、

  • メーターモジュール:1,000mm
  • 尺モジュール:    910mm

といった種類があります。

(他にも調べた所、私には全く馴染みがありませんが、

「インチモジュール」という1,218mmを基準とするモジュールも存在するようです。)

 

モジュールは、間取りや予算に大きく関係するもので、

自由設計で間取りを作る時には勿論の事、

マンションや建売りなど、決められた間取りを購入する場合も、

モジュールというのは非常に重要な役割を担っております。

 

ちなみに私の勤務する某ハウスメーカーではメーターモジュールを主としておりますが、

お客様のご希望であれば、尺モジュールにも対応します。

幅広く柔軟な対応をしているといえますが、

実際の所は、弊社のお客様の実に95%以上の方が、

標準仕様であるメーターモジュールを選んで頂いております。

(私の担当したお客様では尺モジュールを選んだお客様はお一人もみえません。)

 

ただこれは決して尺モジュールが悪いというわけではなく、

やはり一長一短。

それぞれに長所短所があります。

ただ単に、弊社のお客様は、弊社が標準としているメーターモジュールを好み、

尺モジュールを上回る魅力をメーターモジュールに感じて頂いているからこそ、

メーターモジュールを選んで頂いているだけに過ぎず、

反対に、尺モジュールを好む方は、

弊社ではない「尺モジュールを標準としている競合他社」に流れているという実状があると思います。

 

重要なのは、どちらを選ぶか?という事ではなく、

どちらがあなたのお家づくりに合っているか?という点。

しっかりと見極める事が大切です。

それぞれにメリット、デメリットがありますので、

そこに生まれがちな誤解も交えながら、一つ一つ見ていきましょう(^^)/

(ただ正直な所、私自身メーターモジュール派という事もあり、

主観交じりでお話していく故、少しメーターモジュール推しの書き方になると思います。(;^ω^))

メーターモジュールのメリット・デメリット

グリッドとはあくまで基本寸法であり、部分的には刻んで設計できる事を知ろう

まずもって誤解を解いておかないといけない事があります。

それは、

「あくまで基本となる1グリッドが1,000mmというだけであり、

【自由設計】を謳っているハウスメーカー、工務店であれば、

部分的に細かい数字を刻んで設計をできる」

という事です。

 

よくお客様から頂く質問として、

「メーターモジュールは、50cm単位で区切っていって、
間取りをパズル箱のように考えて作らないといけないんでしょ?」
「自由設計とはいっても、結局はある程度の縛りがあるんでしょ?」
といったお言葉をよく頂きますが、
答えはNOです。
各社それぞれのルールや制限はあると思いますが、
少なくても、私の勤務する某ハウスメーカーでは基本、完全自由です。
現行の建築技術水準内であれば、基本、何でもできます。
勿論、構造の強さ等も考えて設計しなければいけないので、
何でもかんでもやりたい放題とは言えませんが、少なくとも、
  • もともと50cmで検討していた所を30cmにする
  • もともと1mで検討していた所を1m10cmにする

といった事は全然可能です。

【誤解その1】自由度についての誤解

「尺モジュールの方が自由度が高い」というのは間違い。
メーターモジュールでも自由に細かく設計できます。

メーターモジュールの真骨頂!その威力を発揮する場面は?

前項で述べた事を前提として踏まえた上で、今回一番おさえておきたい最大のメリットが、

メーターモジュールは、基本ピッチが尺モジュールに比べ9cm長い(広い)事です。
それだけ聞いても、いまいちピンとこないかもしれませんが、
特にその威力を発揮する場所が、廊下や階段、トイレです。
これはもう実際に体感して頂くと分かりますが、
圧倒的にゆとりが生まれます。
たかが9cm、されど9cmなのですが、全然違います。
一度メーターモジュールでなれてしまった方は、尺モジュールが恐ろしく狭く感じます。
(私もその一人です。((+_+)))
その一方で、リビングやダイニングでは、
尺モジュールでもメーターモジュールでもあまり違いを感じません。
それはなぜかと言いますと、
例えばメーターモジュールで3,500mm幅のキッチンを設計した場合、
これを尺モジュールで設計し直すと3,640mm(910×4)となります。
大して変わりませんよね?
あくまでその違い、威力を強く感じられるのは、1スパンで設計されている場所、
つまり、廊下や階段、トイレ等がそれに該当します。
是非一度モデルハウス等で体感し、比較してみて下さいね(^_-)-☆

メーターモジュールの方が高額になりがち?

これも巷でよく聞く話です。

理由としては、

「メーターモジュールが普及してきたといっても、まだまだ尺が主流。

各資材は尺に合わせて作られているものが多い為、メーター用の資材は高くなりがち。」

といった所でしょうか。これの答えは、

メーカーによる

です。

事実、私の勤務している某ハウスメーカーでは、

同じ面積の家を建てても、メーターモジュールで建てるより、尺モジュールで建てる方が高いです。

理由としては単純で、

「メーターモジュールを標準としている為、

メーターモジュール用の資材を一括大量購入し、原価のコストダウンを図っている為」

です。

極々自然な現状ですね(‘ω’)ノ

【誤解その2】金額についての誤解

尺モジュールの方がメーターモジュールに比べお値打ちに建築できる」という説。                          間違いではないが、必ずしもそうとは限らない。
各社には得手不得手というものがあり、メーターモジュールを得意としている会社は当然そちらの方が安い。
そもそも納入コストなどというものは、一口の仕入れ個数、仕入れ業者との関係性、                会社規模等によって全然変わってくるものだ。                                 その為、「〇〇は安く仕入れられる」というような事を、ここで協議する事自体がナンセンスである。     

メーターモジュールの方がお家が広くなる?

これもまた巷でよく聞くお話ですが、

結論から申し上げますと、これも間違った情報です。

これが前項の「メーターモジュールは金額が高くなりがち」という部分に繋げる方もみえますが、

実際は尺モジュールであろうと、メーターモジュールであろうと、

ほぼ同じ大きさの家を建てる事は可能です。

 

よく一般的に、

「メーターモジュールは尺モジュールの1.2倍の広さの家が建てれる。

メーターモジュールは広くなる事がメリットだが、コストが高くなる事がデメリットだ。」

なんていうサイトなどを見かけますが、あれは間違いです。

 

例えば同じ延床100㎡の3LDKを設計しようとした場合、

どちらの設計手法を使ったとしても、細かく区切って設計していけば、

どちらも限りなく100㎡に近い設計は可能なのです。

【誤解その3】設計した建物の大きさ(広さ)について

「メーターモジュールの方が広い家が建つ」それは間違い。
どの設計手法を用いたとしても、細かく区切って設計すれば、ほぼ同じ大きさの建物が設計できます。

 

尺モジュールのメリット・デメリット

メーターモジュールの真逆を考えて頂ければ良いと思います。

※前項でも申し上げた通り、よく他サイトで見かける、

「尺は安い」「尺は自由度が高い」

などというのは間違った情報の為、あまり私はメリットと思ってはおりません。

基本ピッチは、あくまで柱芯~柱芯までの寸法を指している

内々の寸法の算出法

メーターモジュールの基本ピッチは1,000mmだ!!( ゚Д゚)キリッ
尺モジュールの基本ピッチは910mmだ!!( ゚Д゚)キリッ
としつこく申し上げてきましたが、
これ、実は壁の内々の有効寸法ではなく、
壁の中の柱の芯(中心)~柱の芯(中心)までの寸法を指しております。
よって、室内の実際の有効寸法はもっと狭くなるわけなのですが、
ハウスメーカーごとで若干の違いはあるかもしれませんが、
私の勤務先ハウスメーカーを例にしますと、
芯~芯の寸法から130mmを引いた数値が、室内の有効寸法、
つまり、壁面~壁面の純粋な内々寸法となります。
なので、例えばメーターモジュールの場合、
芯ー芯1,000mmの所(廊下や階段、トイレなど)は、
1000ー130≒870(mm)
が有効の内々寸法となります。
一方、尺モジュールの場合、
910ー130≒780(mm)
となります。

車椅子の通行に必要な寸法について

参考までに、車椅子で直進する場合、

自走用の車椅子だと全幅が620~630、

操作する為のゆとりとして150必要だとすると、合計780。

 

・・・780.どこかで見た数字だ。

( ゚Д゚)!!

尺モジュールの内々寸法だ!

図ったかのように同じ780・・・。

 

つまりですね。尺モジュールの一般的なサイズの廊下を車椅子で通ろうとすると、

全く余裕がない、ギリギリ通行できるという表現になると思います。

あまり高齢者の方に優しいお家とは言えませんね。。。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

冒頭で申し上げました通り、私の主観ではメーターモジュール推しの為、

メーターモジュール推し気味の書き方をしてしまった事、あらためてお詫び申し上げます。

この記事については、賛否両論あるかとは思いますが、

 

「百聞は一見に如かず」

 

是非、一社だけではなく、たくさんのハウスメーカーや工務店へ足を運んで頂き、

比較検討することで、あなたのその目で!

私が申し上げた事を確かめてきて頂けたら幸いです(^^)/

 

とはいっても、たくさんの展示場に行くのは面倒くさい!

忙しくてそんな時間はない!という方へ。

下記のサイトから、複数のハウスメーカーへの間取り・見積もり作成依頼を、

一括で、しかも無料でできます。

(私が勤務している某ハウスメーカーにも、よくここのサイトを経由してのご依頼を頂きます。)

是非ご活用ください。

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