こんばんは。ともどらです。
前回予告させて頂いた通り、関連性のある記事を連鎖していくのではなく、
今回の記事からは、その日の仕事であった出来事、学んだ事を軸に、
記事を書き留めていく事に致しました。
(でないと、続かない事が発覚しました(泣))
ですので、前回まで、金利やらローンやら資金関係のお話をしておりましたが、
今回のテーマはズバリ!
「メーターモジュール VS 尺モジュール」
でいこうと思います。
(全く関連性がなくて、本当に申し訳ありません(;^ω^))
そもそもメーターモジュール・尺モジュールとは?
さて皆さん。
「メーターモジュール」やら、「尺モジュール」やらといった言葉を聞いた事はありますでしょうか?
これはメーカー選びをしていく上で非常に大切な項目になります。
「モジュール」とは、建築において設計する上で基準となる基本寸法の事で、
代表的な所ですと、
- メーターモジュール:1,000mm
- 尺モジュール: 910mm
といった種類があります。
(他にも調べた所、私には全く馴染みがありませんが、
「インチモジュール」という1,218mmを基準とするモジュールも存在するようです。)
モジュールは、間取りや予算に大きく関係するもので、
自由設計で間取りを作る時には勿論の事、
マンションや建売りなど、決められた間取りを購入する場合も、
モジュールというのは非常に重要な役割を担っております。
ちなみに私の勤務する某ハウスメーカーではメーターモジュールを主としておりますが、
お客様のご希望であれば、尺モジュールにも対応します。
幅広く柔軟な対応をしているといえますが、
実際の所は、弊社のお客様の実に95%以上の方が、
標準仕様であるメーターモジュールを選んで頂いております。
(私の担当したお客様では尺モジュールを選んだお客様はお一人もみえません。)
ただこれは決して尺モジュールが悪いというわけではなく、
やはり一長一短。
それぞれに長所短所があります。
ただ単に、弊社のお客様は、弊社が標準としているメーターモジュールを好み、
尺モジュールを上回る魅力をメーターモジュールに感じて頂いているからこそ、
メーターモジュールを選んで頂いているだけに過ぎず、
反対に、尺モジュールを好む方は、
弊社ではない「尺モジュールを標準としている競合他社」に流れているという実状があると思います。
重要なのは、どちらを選ぶか?という事ではなく、
どちらがあなたのお家づくりに合っているか?という点。
しっかりと見極める事が大切です。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、
そこに生まれがちな誤解も交えながら、一つ一つ見ていきましょう(^^)/
(ただ正直な所、私自身メーターモジュール派という事もあり、
主観交じりでお話していく故、少しメーターモジュール推しの書き方になると思います。(;^ω^))
メーターモジュールのメリット・デメリット
グリッドとはあくまで基本寸法であり、部分的には刻んで設計できる事を知ろう
まずもって誤解を解いておかないといけない事があります。
それは、
「あくまで基本となる1グリッドが1,000mmというだけであり、
【自由設計】を謳っているハウスメーカー、工務店であれば、
部分的に細かい数字を刻んで設計をできる」
という事です。
よくお客様から頂く質問として、
- もともと50cmで検討していた所を30cmにする
- もともと1mで検討していた所を1m10cmにする
といった事は全然可能です。
【誤解その1】自由度についての誤解
メーターモジュールの真骨頂!その威力を発揮する場面は?
前項で述べた事を前提として踏まえた上で、今回一番おさえておきたい最大のメリットが、
メーターモジュールの方が高額になりがち?
これも巷でよく聞く話です。
理由としては、
「メーターモジュールが普及してきたといっても、まだまだ尺が主流。
各資材は尺に合わせて作られているものが多い為、メーター用の資材は高くなりがち。」
といった所でしょうか。これの答えは、
メーカーによる
です。
事実、私の勤務している某ハウスメーカーでは、
同じ面積の家を建てても、メーターモジュールで建てるより、尺モジュールで建てる方が高いです。
理由としては単純で、
「メーターモジュールを標準としている為、
メーターモジュール用の資材を一括大量購入し、原価のコストダウンを図っている為」
です。
極々自然な現状ですね(‘ω’)ノ
【誤解その2】金額についての誤解
メーターモジュールの方がお家が広くなる?
これもまた巷でよく聞くお話ですが、
結論から申し上げますと、これも間違った情報です。
これが前項の「メーターモジュールは金額が高くなりがち」という部分に繋げる方もみえますが、
実際は尺モジュールであろうと、メーターモジュールであろうと、
ほぼ同じ大きさの家を建てる事は可能です。
よく一般的に、
「メーターモジュールは尺モジュールの1.2倍の広さの家が建てれる。
メーターモジュールは広くなる事がメリットだが、コストが高くなる事がデメリットだ。」
なんていうサイトなどを見かけますが、あれは間違いです。
例えば同じ延床100㎡の3LDKを設計しようとした場合、
どちらの設計手法を使ったとしても、細かく区切って設計していけば、
どちらも限りなく100㎡に近い設計は可能なのです。
【誤解その3】設計した建物の大きさ(広さ)について
尺モジュールのメリット・デメリット
メーターモジュールの真逆を考えて頂ければ良いと思います。
※前項でも申し上げた通り、よく他サイトで見かける、
「尺は安い」「尺は自由度が高い」
などというのは間違った情報の為、あまり私はメリットと思ってはおりません。
基本ピッチは、あくまで柱芯~柱芯までの寸法を指している
内々の寸法の算出法
車椅子の通行に必要な寸法について
参考までに、車椅子で直進する場合、
自走用の車椅子だと全幅が620~630、
操作する為のゆとりとして150必要だとすると、合計780。
・・・780.どこかで見た数字だ。
( ゚Д゚)!!
尺モジュールの内々寸法だ!
図ったかのように同じ780・・・。
つまりですね。尺モジュールの一般的なサイズの廊下を車椅子で通ろうとすると、
全く余裕がない、ギリギリ通行できるという表現になると思います。
あまり高齢者の方に優しいお家とは言えませんね。。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冒頭で申し上げました通り、私の主観ではメーターモジュール推しの為、
メーターモジュール推し気味の書き方をしてしまった事、あらためてお詫び申し上げます。
この記事については、賛否両論あるかとは思いますが、
「百聞は一見に如かず」
是非、一社だけではなく、たくさんのハウスメーカーや工務店へ足を運んで頂き、
比較検討することで、あなたのその目で!
私が申し上げた事を確かめてきて頂けたら幸いです(^^)/
とはいっても、たくさんの展示場に行くのは面倒くさい!
忙しくてそんな時間はない!という方へ。
下記のサイトから、複数のハウスメーカーへの間取り・見積もり作成依頼を、
一括で、しかも無料でできます。
(私が勤務している某ハウスメーカーにも、よくここのサイトを経由してのご依頼を頂きます。)
是非ご活用ください。