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【開戸VS引戸】室内建具8番勝負🚪 おススメの室内建具は引戸?開戸?どっち⁉

こんばんは。ともどらです😊

さて、本日は後悔しない間取りの知恵袋シリーズ第3弾❗
今回のテーマは・・・、

「室内建具の7番勝負🚪 おススメの室内建具は引戸?開戸?どっち⁉」

です。

まず室内建具とは・・・簡単に言えば家の中にある扉です。

まず主な室内扉の種類と言えば、

  • 引戸
  • 開戸

の2種類が代表的かと思います。

えっ💦扉なんてどっちでも同じなんじゃないの⁉

愚かなり😫❗ たかが扉と侮ったらあかん。意外と奥が深いで👍

それでは早速それぞれの特徴を見ていきましょう。

①使いやすさ

【勝者】引戸

引戸のメリットといえばこれ!という位、引戸の開閉作業は非常に楽ちん♪
例えば荷物で両手が塞がっていても、肘や足でもなんとかなります。
(大変お行儀は悪いですが・・・(;^ω^))

また引戸の場合は、開けた時のデッドスペースが生まれないので、
開けた先の空間の有効活用という面でも、引戸はおススメです。

好みにもよる項目ですが、
使いやすさだけで選ぶなら、一般的には引戸一択かと思います。

②有効開口の広さ

【勝者】:引戸

開けた時の有効開口幅が広いのはどっちか、
勿論製品そのもののサイズによりますが、仮に同等クラスを比較した場合では、
開戸よりも引戸の方が、有効開口寸法は広くとれます。

車で例えるなら、
「仮に同じ1500ccの車が2台あった場合、どっちの方が燃費が良い?
みたいな話です。

大きなものを搬入する部屋の入口(例えば洗濯機を入れる洗面所など)は、
是非引戸を採用したいですね(^^)/

③気密性・断熱性

【勝者】:開戸

これは扉そのものの開閉の仕組みを考えて頂ければ、
答えは「勝者は開戸」になる事がお分かりかと思います。

敗者となった引戸の中には、

  • 「Vレール方式」~床にレールがあるタイプ
  • 「上吊り方式」~レールが天井付けで文字通り上で吊るタイプ

といった感じで幾つか種類がありますが、
いずれの種類にも、閉めた時に可動の為の隙間がどうしても出来てしまう為、
気密性という観点では弱くなってしまいます。

例えばのお話、家全体で見た時に玄関などは断熱的に弱い為、
玄関ホールからリビングへ繋がる扉などは、
開戸を採用して頂いた方がよろしいかと思います。

防音性

【勝者】:開戸

音は空気が伝えるという前提からすると、
「防音性=密閉度(気密性)」
となり、その観点で見ればこの勝負も開戸の勝ちです。

だからこそ、音楽スタジオなど防音に特化した空間への入口は、
全て開戸になっているのです。

寝室など、プライバシーを大事にしたい空間への入口は、
開戸を選択するのが良いでしょう。

⑤家の耐震性に与える影響面

【勝者】:開戸

これは少しマニアックな項目ですが、
重要度で言えばトップクラスに大事な項目かと思います。

どういう事かというと、
「扉設置の為に耐力壁(耐震強度の原資となる壁)をどれだけ消費するか」
という観点での項目になります。

結論的には、それぞれの壁消費量は以下の通りです。

  • 開戸=1P
  • 引戸=1.5~2P
    (P=ピッチ)

だから勝者=開戸となる訳ですね。

開戸を選択すればするほど、建物内の耐力壁(耐震強度の原資となる壁)は増え、
建物の耐震強度は強くなります。

特に大きなリビングがあるなど、
壁が少なめな間取りは開戸を優先的に採用するようにしたいですね(^^)/

※実際には、仮に引戸を多用しすぎたなどの理由で、
結果的に耐力壁が構造上必要な量を満たせなかったとしても、
その分壁を二重壁にしたり、柱を増やしたり、梁を太くしたり…
優良な設計者さんであれば、しっかりと対策はしてくれますので、ご安心下さい😊

⑥設置環境の自由度

【勝者】:開戸

引戸は「横にある壁を薄壁にして、扉をその側面に滑り込ませる」
という製品自体の特性上、⑤でお伝えした通り、使用する壁量が多いです。

耐震上の観点で考える事も大事ですが、
そもそもそこに設置する為の壁が無いと、設置自体が不可能となります。

つまり、「引戸はそもそも設置できる所は限られる」という事です。
基本的に引戸の所を開戸には出来ますが、
開戸の所を引戸には変更が出来ない事が多々あります。

例えば以下の間取り、
「トイレの入り口を引戸にしたい」
というご要望は叶わないという事がお分かりでしょうか?

これは「どっちを選択した方が良いか」という当記事の趣旨とは若干反れてしまいますが、
引戸にはそういった欠点がある事も是非覚えておいて下さい。

⑦バリアフリー性

勝者:開戸

実際に過ごす上で大事な項目、バリアフリー性ですが、
この点も開戸の勝利です。

なぜなら、開戸は三方枠といって、上と左右のみに木枠があり、
下(床)には何もない為、段差がなく、
空間同士がフラットに繋がります。

その点、引戸の中には、③でもご案内させて頂いた、
「Vレール方式」~床にレールがあるタイプ
があり、現在はそれが主流な為、
(少なくとも私が勤務する大手ハウスメーカーでは、9割方このタイプです。)
どうしても床に少しの段差が出来ます。

とはいっても、これはあくまで私の主観ではございますが、
今のレールは非常に厚みも抑えられており、
そこをマストで考えるのは少し損な選択な気がしますので、
あくまで付加価値として知っておく程度でよろしいかとは思います。

⑧金額

【勝者】引戸

定価ベースでは数千円の差、
私の勤務する大手ハウスメーカーでは約3000円の差で、引戸の方が安いです。

お家という大きな買い物の中で、数千円というのは微差に感じてしまうかと思いますが、
予算を抑えていくには、「塵(ちり)も積もれば」の精神は非常に大切です。

⑦と同じく、マストに考えるのは少し違う気はしますが、
是非選択の際には頭のお片隅に入れておいて頂きたいですね(^^)/

【総括】

5対3で「開戸の勝利」

いかがでしたか?

今回の検証では、微差で開戸の勝利となりましたが、
結局のところ、大事なのは、
「どのポイントを重視するか」
かと思います。

ただそれぞれの長所短所をしっかり正しく認知しておかないと、
「こんなはずじゃなかった」と後から後悔するハメになってしまいますので、
是非当記事がお役に立てれば幸いに思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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